IPV6 / IPOE

v6にしたら速くなったのに
ゲームだけ調子悪い?

IPv6の落とし穴

「IPv6対応で爆速に!」は本当。でもその裏で、ゲームが使うIPv4は他人との共有アドレスに変わっているかも。速くなったのに対戦が不調になる仕組みと、両取りする方法を図解します。

「v6にしたら速くなった」は本当。でも副作用がある

「IPv6(IPoE)対応にしたら回線が速くなった」——これは事実で、乗り換える価値は十分あります。ところがその直後から、「対戦ゲームだけ調子が悪い」「ポート開放が効かなくなった」という相談が増えます。速くなったのに悪化する。矛盾しているようで、ちゃんと理由があります。

結論から言うと、速くなったのはIPv6の通信、調子が悪くなったのはIPv4の通信。別々の道を通っているからです。そしてゲームの対戦は、いまだにほとんどがIPv4を使っています。

なぜ速くなるのか——渋滞する門を通らなくなるから

昔ながらの接続方式(PPPoE)は、プロバイダーの「網終端装置」という門を全員で通る仕組みで、夜になるとここが渋滞して速度が落ちます。IPv6(IPoE)はこの門を通らないバイパス道路。だから混雑時間帯の速度が目に見えて改善します。ここまでは純粋にいい話です。

🏠 あなたの家 網終端装置 夜は大渋滞 🚗🚗🚗 🌐 インターネット 従来(PPPoE) 🏠 あなたの家 🌐 インターネット IPv6(IPoE)=バイパス 渋滞する門を通らないから速い
なぜゲームが不調になるのか——IPv4が「相乗り」になるから

問題はここから。世の中のサイトやゲームにはまだIPv4しか話せない相手が多いので、v6プラス系の契約(v6プラス・MAP-E・DS-Lite・OCNバーチャルコネクト・クロスパス等の表記)では、IPv4の通信をIPv6の道に相乗りさせて運ぶ方式をとります。このとき、1つのIPv4アドレスを複数の契約者で分け合うのがポイントです。

アドレスを分け合うため、1人が使えるポート(外に出る窓口の番号)は全体の一部だけに制限されます。好きな番号を指定する昔ながらのポート開放はできなくなり、ゲーム機のNAT判定が悪化したり、P2P対戦の成立率が下がったりします。「速くなったのにゲームだけ調子が悪い」の正体はこれです。

🏠 あなた 🏠 よその家A 🏠 よその家B 共有のIPv4アドレス 203.0.113.5 を3軒で共有 ポートは分割して配給 🌐 インターネット 「25565番を開けて」→ 番号は指定できません ✕ 使えるのは配給された番号の範囲だけ
誤解しないでほしいこと
IPv6自体が悪いわけではありません。YouTubeやNetflixなどIPv6対応サービスはバイパス経由で快適なまま。困るのは「IPv4しか話せない相手と、ポートの都合が絡む通信」——つまり対戦ゲーム・ポート開放・自宅サーバーだけです。
自分の契約がこれかどうか確かめる
対処法——「速さ」と「繋がりやすさ」を両取りする
まとめ
IPv6化で速さは向上する。ただしIPv4が共有アドレスになるため、対戦・ポート開放・自宅サーバーは悪化しうる。ゲーム重視なら「固定IPオプション」か「PPPoE併用」で両取りできる。