回線速度を正確に測るための5つのこと
- Wi-Fiではなく有線(LANケーブル)でつなぐ。Wi-Fiだと、回線ではなく電波の強さを測ることになります。
- 1G超の回線は、並列の本数が多い測定で測る。通り道が1〜数本だと、回線の太さを使い切れません。
- 1回で決めずに、何回か測る。1回だけだと、たまたまのブレに左右されます。
- 昼と夜で比べる。夜だけ遅いなら、回線そのものではなく混雑が原因です。
- パソコンのLANのリンク速度(1G・2.5G・10G)を先に確かめる。リンクが100Mbpsならそれ以上は出ません(LANケーブルとリンク速度)。
回線の速度には、実は3つの顔があります。
| 顔 | 中身 |
|---|---|
| 瞬間最大 | 一瞬だけ出たピーク。気持ちいいけど、実用の指標にはなりにくい |
| 全体平均 | 加速中ののろのろ区間も混ぜた平均。実力より低く出がち |
| 巡航速度 | 加速し終わったあと、安定して出続けた速さ |
① 複数の通り道(並列接続)で同時にデータを流します。1本だけだと回線の太さを使い切れないためです。本数は回線に合わせて切り替えます:1Gプラン・1G超のプランは12本、1Gbps未満・ケーブルテレビ(同軸)・「わからない」・モバイルは4本です。
② 速度の測定も応答速度(Ping)も、どなたも同じ東京の専用サーバーで行います(同じデータセンター内の2台で、多ギガ回線でも天井にならないよう接続を2台に分けています)。全員が同じ相手に測るので、同じ条件で比べられます(お住まいの場所による距離のぶんは、応答速度に同じ条件で乗ります)。本番の前に同じサーバーへ小さなデータ(12MB)を流して接続を温めてから、10秒間の本番を測ります(2026年9月に15秒から短縮。過去の測定データで結果が変わらないことを確かめています)。
③ 測り始めの約2秒は集計から捨てます。通信の始まりには「加速区間」があり、ここを混ぜると実力より低い数字になるためです。
④ 残りの区間から、もっとも安定して速度が出続けた持続区間を採用します。一瞬のピークは拾いません。
Pingは1回だけだとブレます。マジめたは12回測って中央値を採ります。たまたま跳ねた1回に結果を左右させないためです。
以前は測定中のブレで品質スコアを付け、低い測定を集計から外していましたが、2026年8月に廃止しました。ブレは回線ではなく測り方の側の癖を映すことがあるうえ、混雑した時間帯の遅い測定もその回線の実態だからです。
この測定エンジンは、複数の実機・実回線で他の主要な測定サービスと突き合わせ、おおむね±5%の範囲で一致することを確認して調整しています。
主に4つの設計差で、数字は普通に数十%変わります。
| 設計 | 数字への効き方 |
|---|---|
| 同時接続の本数 | 1本と複数本では、速い回線ほど差が開く |
| 測定時間・データ量 | 短い/小さいと、加速区間だけで終わってしまう(特に上り) |
| 加速区間の扱い | 除外しないと平均が下振れする |
| 集計方法 | 平均・パーセンタイル・持続区間のどれを採るかで別の数字になる |
ℹ 「あるサイトだけ極端に遅い」という相談を最後まで追いかけた記録は 近いサーバーだけ速いのはなぜ? にあります。
同一人物の複数測定を1票に圧縮する仕組みや、除外の考え方はランキングページのルール説明で公開しています。集計はすべて中央値です。
上の説明をもう一段細かくしたものです。同じものを作れる程度に書いておきます。
→ 実際の画面: 回線速度測定
| 項目 | 実装 |
|---|---|
| 並列数 | 12本(1Gbps以上のプラン)/4本(1Gbps未満・同軸・プラン不明・モバイル) |
| 接続先の分散 | ホスト名とポートを分けて張る。2台×6ポート(443と8443〜8453の連番ポート)に割り振る |
| ウォームアップ | 本番と同じホスト・同じポートへ12MBを先に流して接続を作り、本番はその接続を使い回す。新しく張り直した本数を記録し、0本なら正常とみなす |
| 本番の長さ | 下り・上りとも10秒 |
| サンプリング | 200msごとに全ストリームの累積バイト数を合計して記録 |
| 平滑 | 各時点で「1秒前のサンプルとの差分バイト÷実経過秒」を求める。これが表示メーターにもグラフにも使う値 |
| 代表値 | 平滑後の系列から「連続3秒の窓」で最大になる区間の平均を採る。開始2秒は対象外 |
| 最高・最低 | 平滑値が代表値の80%に初めて達した時刻を「飽和開始」とし、それ以降だけで取る。立ち上がりの低い値を最低として拾わないため |
| 上りの送り方 | POSTを1本ずつ、256KBから4MBへ段階的に大きくして送る |
| Ping | WebSocketで往復を12回。中央値を採用し、最速・最遅・ジッター(揺れ幅)も出す |
| 測定先の決め方 | 速度もPingも、全員が東京の専用サーバー(2台) |
| ツール | やっていること |
|---|---|
| バッファブロート測定 | まず無負荷でPingを測る。次に回線を埋める通信をしながら同時にPingを測り、無負荷時からの悪化幅で判定する。負荷の量は測定結果によって変えず、一定のまま |
| パケットロス・ジッター測定(回線安定性チェック) | 30秒間くりかえし往復を測ってジッター(揺れ)・スパイク・詰まりを出し、同時に、ゲームや通話と同じ「送り直さない」通信で東京の測定サーバーと小さなデータを送りあって、届かなかった割合(パケットロス率・上り/下り)を数える |
| 配信健康診断 | 上り帯域とその揺れを測り、配信に必要なビットレートと突き合わせて、出せる画質の目安を示す |
| IPv6接続チェック | IPv4でしか名前が引けないホストと、IPv6でしか引けないホストの両方にアクセスし、どちらが通ったかで判定する |
ランキングと中央値には、次に当たるものを入れていません。外すのは「回線の実力を映していないと分かる」ものだけです。
→ 実際の画面: 回線速度ランキング
| 外す条件 | 理由 |
|---|---|
| 申告リンク速度が実測より明らかに低い | LANケーブルや端子側が上限になっている |
| 1Gbps以上のプランなのに100Mbps付近で頭打ち | 100BASE-TXの機器が経路に入っている |
| 1G超のプランなのに1Gbps付近で頭打ち | 1000BASE-Tの機器が経路に入っている |
| 1Gbpsプランで下りか上りが100Mbps未満 | 回線ではなく宅内側の問題である可能性が高い |
| 回線会社が特定できない申告 | どの回線の実測か決められない |
同じ人が何度も測っても、集計では1票に圧縮します。集計は平均ではなく中央値です。
測定には通信量の上限を設けています。速い回線ほど1回で多く流れるため、回数ではなく量で区切っています。測定サーバーの費用を個人で負担しているためです。
測定1回につき次を記録します。個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。
| 種類 | 中身 |
|---|---|
| 実測値 | 下り・上り・Ping(中央値/最速/最遅/ジッター)・推移の系列・各接続がどのサーバーで何バイト運んだか |
| 申告 | エリア・回線会社・プラン・接続方法(有線/Wi-Fi/モバイル)・住まいの種類・ニックネーム(任意) |
| 自動判定 | 接続元のAS番号と登録事業者名・IPv4かIPv6か・接続した拠点 |
測り方だけでなく、サイトがどう組み立てられているかも書いておきます。
| もの | 中身 |
|---|---|
| 測定 → 保存 | ブラウザで測った実測値と、本人の申告(エリア・会社・プラン・接続方法・住まい)を1件として保存する。測定サーバーは日本国内に置き、測定のたびに「どのサーバーの何番ポートで何バイト運んだか」まで残す |
| 集計 | 保存した実測から、上の10で挙げた条件に当たるものを外し、同じ人の複数測定を1票に圧縮したうえで中央値を出す。平均は使わない |
| ランキング | 回線会社ごとの中央値を並べる。件数が少ない会社は順位に出さず参考として別に置く。エリア・プラン・接続方法・住まいで切り替えられる |
| 会社ページ | 回線会社ごとに1ページを自動生成し、その会社の中央値・時間帯ごとの変化・プロバイダー別の内訳・個別の測定一覧を出す。ページは実測が集まった会社にだけ作る |
| 検索 | エリア・会社・プラン・接続方法・住まい・速度帯を組み合わせて、条件に合う実測だけを絞り込む |
| ユーザーランキング | ニックネームを入れた測定だけを対象に、本人ごとの記録を並べる。空欄なら参加しない(比較データとしては通常どおり集計する) |
| 会社リスト | 全国の回線会社(大手・地域ケーブルテレビ・独自回線)を、対応エリア・提供プラン・回線種別(光コラボ/独自/同軸など)つきで1つの表として持つ。エリアを選ぶと、その地域で実際に使える会社だけに絞り込まれる |
| ルーター検索 | ルーターの機種を対応規格・実売価格つきで持ち、住まい・回線速度・使い方から候補を出す。価格は定期的に取り直す |
| 解説記事 | Wi-Fi・LANケーブル・ONU・VDSL・NAT・IPv6など、速度に効く要素を1テーマ1ページで解説し、測定結果の注記から該当ページへ案内する |
| 承認のしかた | 会社名を自由入力で受け取った測定は、そのままではランキングに載せない。運営が実在を確認して承認したものだけを載せる |
| 混雑の扱い | 同時に測る人数を制限し、待ち行列を作る。順番が来てから測るので、他人の測定と帯域を奪い合わない |
同じ人が何回測っても順位が動かないように、集計の前に1人1票へまとめます。同じ人かどうかは、接続元から作った指紋と、ブラウザから作った端末の指紋の組で判定します。生のIPアドレスは公開ページに出しません。
まとめ方はランキングと会社ページで違います。ランキングはその人の全測定の中央値をその人の1票にします。ベストではありません。会社ページは指紋の組と時間帯の3つ組で、接続方法ごとに別々にまとめ、下りが最速だった1回の測定そのものをその人の代表にします。ランキングは先に時間帯で絞ってから枠を作るので、結果として「その時間帯の中で1人1票」になります。別の時間帯で測れば、その時間帯それぞれに1票入ります。
→ 実際の画面: 実測データ集計
絞り込みの順序は、①上の10の条件で外す → ②接続方法を有線に固定 → ③選んだ契約プランの階級だけに絞る(階級をまたいで混ぜた中央値は作らない) → ④同軸(ケーブルテレビ)の形をした測定を抜く → ⑤エリアと住まいで絞る → ⑥時間帯で絞る → ⑦枠を作る → ⑧1人1票にまとめる → ⑨中央値を出す、です。
枠の単位はエリア × 回線会社 × 申告プロバイダーです。会社まるごとの枠は必ず作り、プロバイダーの申告がある測定は、それに加えて「会社×そのプロバイダー」の枠にも入ります。1つの測定が2つの枠に入ることがあります。
ランキングの中央値は上下10%を切り落としてから取ります(並べて前後それぞれ全体の10%を捨て、残りの中央値)。ジッターだけは上下1%です(値が小さく、切り落としすぎると差が消えるため)。会社ページはそのままの中央値です。掲載の下限は3人で、件数ではなく人数で数えます。3人未満は消さずに参考枠へ落とし、参考枠では中央値を出さず、1人につきベスト1件の生の値をそのまま並べます。上り・Ping・ジッターの中央値も、それぞれ3人そろわないと出しません(下りが3人そろっていれば行自体は載ります)。
→ 実際の画面: 回線速度ランキング
日本時間の「時」だけを見て4つに分けます。深夜・早朝(0〜5時台)/午前(6〜11時台)/午後(12〜17時台)/夜(18〜23時台)。11時59分は午前です。測定結果画面・ランキング・会社ページ・統計で同じ区切りを使います。
→ 実際の画面: 実測データ集計(時間帯別)
有線の固定回線だけを対象にします。Wi-Fiとモバイルはルーターの性能や電波環境に左右されるため順位を付けません。並べ替えは下りが速い順・上りが速い順・ジッターが小さい順の3つで、Pingは数値を表示するが順位の基準には使いません(測定サーバーからの距離でほぼ決まるため)。
絞り込みは2種類あります。エリア・時間帯・契約プラン・住まいの4つはサーバーに問い合わせ直します。回線会社・申告プロバイダー・実際につながっていた先の3つは、取得済みの結果を画面側でふるいにかけるだけで、順位番号は全体での位置を保ちます。エリアを選ぶまでは順位を1つも出しません。
→ 実際の画面: 回線速度ランキング
回線会社1つにつき1ページを自動で作ります。人数の下限はなく、条件を通った実測が1件でもあれば作ります。会社×プロバイダー、会社×都道府県、その両方、の組み合わせも同じ仕組みで作り、指定した組み合わせが0件のときは、エリアを外した方へ、さらに素の会社ページへ、の順に落とします。会社そのものに実測が無いときは、公式サイトをもとにした「会社の紹介」を用意している会社を除いて、存在しない扱いにします。会社×都道府県のページは検索エンジンには載せていません(サイトの中からだけ開けます)。
まとめ表は接続方法 × 契約プラン階級 × 住まいの3軸で割ります。モバイルだけは配線方式と関係がないので住まいで分けません。時間帯のカードは4区分ぶんを並べ、0人のコマも隠さず「実測なし」と出します。
プロバイダー別の内訳は有線のみを対象とし、測った人が自己申告したプロバイダー名で集計します。IPからの自動判定は使いません(自動判定では回線設備の事業者名が出るため、プロバイダー別と名乗ると実態と食い違うためです)。ここで出す「最速」は、同じ1回の測定のうち下りと上りの合計が最大だった回の下りと上りをセットで出します。別々の測定の最速を混ぜて、実在しない組み合わせを作らないためです。
直近の測定は最大100件を時刻付きで並べます。集計から外れた行も消さず、理由の印を付けて残します。人数は広い範囲から数え、中央値・時間帯・最速の数字は条件を通った行だけから作ります。
→ 実際の画面: 回線会社から探す(会社ごとのページ一覧)
サーバーに投げるのは 回線会社・エリア・接続方法・契約プラン・期間・時間帯 の6つです。申告プロバイダー・実際につながっていた先・住まいの3つは、取得済みの結果を画面側で絞るので通信し直しません。並び順は新しい順(測定日時の降順)で固定で、速い順などの選択肢は置いていません。1回に取るのは最大300件で、続きは「もっと見る」でいちばん古い測定日時を起点に継ぎ足します。
契約プランの選択肢は固定ではなく、選んだ会社と接続方法で入れ替わります。モバイル事業者を選ぶと 5G接続/4G・LTE接続 に差し替わり、同軸コースを持つ会社を選んだときだけ「同軸」が増えます。回線会社の一覧は、選んだエリアで契約できる会社を実測の有無にかかわらず全部出し、実測がある会社を件数付きで上に置きます。
→ 実際の画面: 実測データ検索
測定時にニックネームを入れた測定だけが対象です。月単位で、日本時間の毎月1日にリセットします。順位は総合スコアの高い順で、配点は下り40%・上り30%・ジッター30%、ジッターは0.5ms以下で満点です。Pingは表示のみで順位には使いません。プラン別の土俵では契約プランを満点の基準にした達成率、無差別級では1Gbpsを100点とした固定基準で採点するため、無差別級では100点を超える記録が出ます。
1人1枠で、同じ回線・同じ端末からの測定はその月のベストスコア1件に畳みます。連投しても枠は増えません。回線会社名は表示しません。
→ 実際の画面: ユーザーランキング
全期間の累計を、契約プラン別・時間帯別・住まい別に分けて出します。数え方はランキングと同じ1人1票で、指標は中央値だけです。平均は使いません。集計結果は30分ごとに取り直します。時間帯とプランを掛け合わせて表を分けているのは、プランを混ぜると時間帯の差なのかその時間帯に多かったプランの差なのか分からなくなるためです。
→ 実際の画面: 実測データ集計
測定の前に順番待ちの列に入り、順番が来てから測ります。他人の測定と帯域を奪い合わないためです。自前サーバー行きは帯域の予算で入れます。1台あたり4,000Mbpsを予算とし(実測上限4,300Mbpsに1割の余裕をみた値)、東京は2台なので8,000Mbpsです。1回の測定が確保する枠は、契約プランの申告に応じて 1G超=8,000(貸し切り)/1G・わからない・同軸・モバイル=1,000/1G未満=500 とし、予算に収まる範囲で同時に走らせます。
列は測定先ごとに分かれていて、測定先が違えば追い越して始められます(枠を食い合わないため、追い越しても誰の開始も遅れません)。同じ測定先の中は先着順です。1秒以上待った人の待ち時間は記録していて、同時に走らせる人数を見直す材料にしています。
→ 実際の画面: 回線速度測定
このページは、マジめたが使っている測定方式・集計方式・サイトの構成を、誰でも同じものを作れる程度に書き出したものです。ここに書いた内容は公開日をもって公知のものとし、特定の誰かが独占することを意図していません。
公開日:2026年9月9日(以後、方式を変えたときは同じページを更新し、変更点をここに追記します)
・マジめたの数字は巡航速度(加速後の安定区間)
・並列本数は回線に合わせて4本/12本を自動で切り替え(1Gbps以上のプランは12本)
・速度もPingも、全員おなじ東京の専用サーバー(2台)で測る
・Pingは12回の中央値
・ランキングは運営が確認して承認したものだけ
・サイトごとの数字の違いは方式の違い。比較は同じサイトの中で