中継=電波のバケツリレー
中継機(メッシュの子機も同じ)は、親機の電波を途中で受け取って、増し直して先へ飛ばす機械です。親機の電波が弱って届かない部屋にも、リレーすれば届くようになります。
置き場所の鉄則:「届かない部屋」に置かない
いちばん多い失敗が、電波が届かない部屋に中継機を置くこと。中継機は親機の電波を受け取れないと仕事ができません。弱った電波を中継しても弱いままです。正解は親機と目的の部屋の中間、親機の電波がまだしっかり届く場所。スマホの電波アイコンが2〜3本立つあたりが目安です。
正直な注意:中継すると速度は落ちやすい
中継機は「受け取る」と「送る」を同じ電波でこなすため、方式によっては速度が半分近くまで落ちます。5GHzと2.4GHzを同時に使って受け渡しを分担できる機種(デュアルバンド同時対応)や、受け渡し専用の帯域を持つメッシュ機だと目減りが少なくなります。買うときはここを見てください。
つなぎ方は2つある——中継は無線とは限らない
親機と中継点の間(この区間をバックホールと呼びます)は、無線でつなぐか、LANケーブルでつなぐかの2パターンあります。「中継=無線」と思われがちですが、実は有線でつなぐ構成のほうが強い。
- A無線バックホール:置くだけでつながる手軽さが魅力。ただし親機〜中継点の電波状況に速度が左右され、鉄筋・土壁など材質の壁があると苦しい
- B有線バックホール:親機と中継点をLANケーブルで直結。バケツリレー区間の目減りが消えるので、各部屋で親機と同等の速度が出せます。新築や各部屋にLAN端子がある家、配管にケーブルを通せる家なら断然こっち。メッシュの対応機種なら差すだけで自動で有線側を使ってくれます
- +ケーブルを引くときの規格の選び方はLANケーブルとリンク速度の真実をどうぞ(カテゴリ6Aで十分、という話)
で、何を買えばいいの?
電波を足す機器には「普通の中継機」と「メッシュ」の2種類があって、使い勝手がけっこう違います(SSIDの扱い・自動切替)。違いは次の記事:メッシュ中継と普通の中継機の違い(図解)へ。メッシュにすると決めたら、規格の選び方はEasyMeshと独自メッシュの違いでどうぞ。
なお、そもそも親機の置き場所で解決するケースも多いので、まだの人は先に置き場所だけでWi-Fiは変わるを。効果の確認は速度測定で「対策前・対策後」を測り比べるのが確実です。