CATV INTERNET

「ケーブルテレビは遅い」
は本当?

会社と設備で別物

ネットの評判では十把ひとからげに「CATVは遅い」と言われがち。でも実際は、設備の世代と会社の作りで別物です。何が違うのか、自分の契約はどっちなのか、中の仕組みから解説します。

結論:「CATVだから」では何も分からない

ケーブルテレビ会社のインターネットには、大きく分けて2つの世代の設備が混在しています。同じ「CATVのネット」という名前でも、この2つは中身がまったくの別物。評判を語るなら「どの会社の・どのプランか」まで見ないと意味がありません。

タイプ①:同軸ケーブル区間が残る設備 変換箱 🏠 🏠 🏠 途中からテレビと同じ同軸線を近所で共有 夜に詰まりやすく、上りが細いプランもある タイプ②:家まで光+大手接続点に直結 🏠 🏠 🏠 各家まで光(FTTH)で共有の同軸なし 局はインターネットの大手接続点に自前で直結 タイプ②の品質は光コラボと同等かそれ以上。「CATV=遅い」はタイプ①のイメージが独り歩きしたもの ※どちらのタイプか・移行がどこまで進んでいるかは会社と地域で異なります
タイプ①:同軸区間が残る設備(HFC)の特徴

局から途中までは光ファイバー、最後の区間はテレビ放送と同じ同軸ケーブルを使う方式です(HFCと呼ばれます)。同軸区間はご近所で共有するため、みんなが使う夜は詰まりやすく、また同軸上の通信規格の性質上、上り(アップロード)に割ける帯域が細いプランが存在します

「上り最大10Mbps」のような規格値のプランはこのタイプです。動画視聴やWebなら実用上問題ないことも多いですが、配信・ビデオ会議・クラウドバックアップなど上りを使う用途では苦しくなります。

タイプ②:FTTH化した会社は、実はかなり強い

多くのケーブルテレビ会社は設備を更新していて、局から各家庭まで全部光ファイバー(FTTH)の会社も珍しくありません。このタイプは共有の同軸区間そのものが存在しないので、タイプ①の弱点は当てはまりません。

さらに構造的な強みもあります。ケーブルテレビ会社は自分の地域網を自分で持ち、自前でインターネットの大手接続点(IX)に直結していることが多い。フレッツ光コラボの「NTTの網→プロバイダー→インターネット」という多段構成と違い、局からインターネットまでの経路が短く、混雑管理も1社で完結します。地域密着なので、増強判断が速い会社もあります。品質が光コラボと同等かそれ以上、というのはこういう理屈です。

じゃあ実際どうなの?は実測で
理屈より実測。実測ランキングは回線会社ごとに利用者の実測中央値だけで並べているので、お住まいの地域のCATVが実際どうかを数字で確認できます(データが集まっている会社のみ掲載)。
自分の契約がどっちか見分ける
タイプ①で夜が苦しい人の現実的な一手
別の回線に乗り換える前に、同じ局の光(FTTH)プランへの変更を確認してみてください。同じ会社内の移行なので工事・手続きが比較的スムーズで、テレビとのセット割も維持できることが多いです。エリアの光化がまだなら、その時点で初めて他回線を検討すればOK。

夜の遅さの切り分け全般は夜だけ遅いのはなぜ?、実際の速度確認は速度測定でどうぞ。