ケーブルテレビ会社のインターネットには、大きく分けて2つの世代の設備が混在しています。同じ「CATVのネット」という名前でも、この2つは中身がまったくの別物。評判を語るなら「どの会社の・どのプランか」まで見ないと意味がありません。
局から途中までは光ファイバー、最後の区間はテレビ放送と同じ同軸ケーブルを使う方式です(HFCと呼ばれます)。同軸区間はご近所で共有するため、みんなが使う夜は詰まりやすく、また同軸上の通信規格の性質上、上り(アップロード)に割ける帯域が細いプランが存在します。
「上り最大10Mbps」のような規格値のプランはこのタイプです。動画視聴やWebなら実用上問題ないことも多いですが、配信・ビデオ会議・クラウドバックアップなど上りを使う用途では苦しくなります。
多くのケーブルテレビ会社は設備を更新していて、局から各家庭まで全部光ファイバー(FTTH)の会社も珍しくありません。このタイプは共有の同軸区間そのものが存在しないので、タイプ①の弱点は当てはまりません。
さらに構造的な強みもあります。ケーブルテレビ会社は自分の地域網を自分で持ち、自前でインターネットの大手接続点(IX)に直結していることが多い。フレッツ光コラボの「NTTの網→プロバイダー→インターネット」という多段構成と違い、局からインターネットまでの経路が短く、混雑管理も1社で完結します。地域密着なので、増強判断が速い会社もあります。品質が光コラボと同等かそれ以上、というのはこういう理屈です。
- 1家の機械を見る。壁からの線がテレビのアンテナ線と同じ丸い同軸ケーブルで「ケーブルモデム」に刺さっていたらタイプ①。細い光ファイバーが光コンセントやONUに刺さっていたらタイプ②です(機械の見分け方はきほん編)
- 2プランの規格値を見る。上りの最大速度が下りに比べて極端に小さい(例:下り300Mbps/上り10Mbps)ならタイプ①の可能性大。上下対称に近い、または上りもギガ級ならタイプ②寄りです
- 3局に聞く。「うちはFTTHですか、同軸ですか」「光プランへの切り替えはできますか」——地域会社なので、この質問に普通に答えてくれます
夜の遅さの切り分け全般は夜だけ遅いのはなぜ?、実際の速度確認は速度測定でどうぞ。